広島と長崎に原爆が投下されて、今年で69年の歳月が経とうとしています。この句は、平成15年に87歳で往生された当山のお檀家様の作です。
 観音さまは、私たちを救おうとさまざまな姿に身を変えて、私たちの苦しみや悲しみを癒やしてくださいます。そのお姿のひとつに、千手(せんじゅ)観音さまがおられます。千手≠ニは、数えきれないほどの多種多様な手段をもって、私たちに救いの手をさしのべているお姿なのです。
 そのような観音さまの慈しみ手≠、強く求めずにはおれないのが、原爆忌なのではないでしょうか。深い悲しみ・苦しみを想い、この夏の日、心静かにお念仏の日々を過ごしたいものです。
(2014年8月)
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