仏さまをお参りしていると、“今、微笑んでくださったのかな”と感じることがあります。気のせいなのかもしれませんが、なにかいわく言い難い朗らかな気持ちになります。
 『無量寿経』の中に和顔(わげん)愛語(あいご)という言葉があります。阿弥陀さまのお顔は柔和で、その発する言語は慈愛にあふれているとあります。その如来さまのやさしさは、どこからくるのでしょうか。和顔愛語という言葉の少し前に「衆苦を計らず」とあります。如来さまは、さまざまな苦しみや悲しみを痛いほどわかっているからこそ、真実のやさしさを私たちお念仏者にそそいでくださるのです。苦しみや悲しみに裏付けされたやさしさだと拝します。春の風光を感じつつ、お念仏申したく存じます。
(2023年3月)
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